東南アジア最大のスラム、ハッピーランド②

路地裏を奥へ奥へと歩いていく…

僕がここを訪問したのは、朝一番。現地の友人の強い勧めがあったからだ。

夜は犯罪や殺人が多く非常に危険なのだ。

 

どれだけリスクヘッジをして、リスペクトを持って訪ねようが、現地の人々からすれば僕は外国人、余所者だ。

 

面白半分の物見遊山に見えるだろう。

そしたら恨みを買うかもしれない。

もしかしたら、死ぬかもしれない。

 

そんなことが脳裏をよぎりつつ、不安いっぱいでの訪問だった。

しかし現地に入ってみると驚いた。

沢山の人が笑顔を投げかけてくれるのだ。

子どもたちに”ピクチャー!”と言われて撮った一枚

劣悪な環境で人々は貧困にあえぎ、犯罪と隣り合わせで生きている。

そんなイメージばかりが先行していた。

 

しかしいざ飛び込んでみると、そこにはただ、人々の暮らし、人間の温かみがあった。

 

時々睨まれることもった。が、それ以上に笑顔を投げかけてくれる人の方が圧倒的に多かった。

何より貧しさの中でも人々は笑い合い、子どもたちは瓦礫の中でも駆け回って遊んでいた。

空き地で遊ぶ子どもたち
路地裏で笑い合う子どもたち

 

噂通りの貧困が確かにそこにあった。

だが、それだけでなく人の温かさ、現地の人々にとっての”普通の生活”があったのだ。

 

 

そんなことを感じながら歩いていると、

不意に強烈な異臭が鼻をつく。

ゴミ山だ。

眼前に衝撃的な光景が広がる
ゴミ山の中へ素手、素足で入っていく

鼻を覆いたくなるほどの激臭。

収集車が集めてきたゴミの山の中から資源や食べ物を集める”スカベンジャー”と呼ばれる人々だ。

 

大量のゴミの山に人間が入っていく。

写真の通り防護服などなく、素手、素足での作業だ。

かなりショッキングな光景だった。

 

 

地元の人々の温かさに心を打たれ、明るい気持ちになっていた僕を、この景色は現実に引き戻す。 

 

今僕が立っているここは東南アジア最大級のスラム、ハッピーランド。

噂に違わぬ貧困と劣悪な衛生環境。そして高い犯罪率の危険なスラムだった。

だが、その中でも毎日を真剣に生きる人々の逞しさや温かさを、僕は確かにこの目で見た。

 

再掲するが、これはハッピーランドと同じ街にあるマニラプリンスホテルの光景。

 

これらが同じ街の光景なのだ。

日本人の感覚では俄かに信じがたいが、これが現実。途方もない格差だ。 

 

自分がどれだけ恵まれた生活を送っているかを痛感するとともに、毎日を真剣に生きられているか…そんなことを考えずにはいられなかった。

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